「やば。寝過ごした。」





携帯を見たら1時34分だった。

たしか昼ご飯を食べ終えて、仰向けで空を見ててすごく綺麗だなーって思ったところまではいいんだけど、その後の記憶が思いだせない。まぁ、あたしのことだから寝ちゃったんだと思うけど。


「どうせ、数学だからいいや」


もう一眠りするかー。と思ったとき屋上への扉が開いた。



「おや、先客がいましたね」


聞き覚えのある声がした。


あたしは重たい体を起こし後ろを振り向いた。あ、同じクラスの…


「六道君?あなたもサボりですか?」
「そうですよ」


そう言うとにっこりと爽やか笑顔で言った。


カッコイイっっ!


クラスの女子が騒ぐわけだよ。


「隣いいですか?」
「どうぞどうぞ」
なんか、ドキドキしてきた。そいえば、あたし六道君と一度もしゃべってなかったよね。なんかチャンス到来!って感じ。あ、別に六道君狙ってたわけじゃないんだよ!

でも、なんでだろう。言葉にできないんだけど六道君と一緒に居ると不思議な感じがするんだよね。


もサボるんですね」
「あれ?何で名前知ってるの?」
「同じクラスですから」



な、なんか下の名前で呼ばれるとちょっとドキドキした。


「六道く「骸って呼んでください」」


ま、またその爽やか笑顔でこっちを見ないでくださいよ!あたしは頬が熱いことに気ずいた。
でも、綺麗だなー。オッドアイって言うんだっけ?こうゆう色の違う目の事。吸い込まれそうなほどの綺麗な青い瞳と赤い瞳。


「そんなに見つめないでください」
「へ?あ!!ごめんなさい!」
「いいですよ。なら別にずっと見ててかまわないですよ」
よく笑うなー、と思ってた。ちょっとっとまって!いまの笑顔でスルーするところだった!ちょっと変態ちっくだったぞ!



「骸君って不思議だね」
なぜこんなことを言い出したのか自分でも分からない。でも、どうしても言いたかった。


「そうですか?」 「うん。何て言ったらいいのかな?なんか不思議オーラが出てるって言うか…」
「クフフ。不思議オーラですか」
「あ、あとその笑いとかもね」
にこっと微笑むと向こうも微笑んだ。


そのあとずっと骸君とお話をした。どのくらい時間がたったんだろう。目を擦り周りを見回したらもう空はオレンジ色だった。


「やば!あたし寝ちゃった!!」


いそいで体を起こしてしばらくしてあることに気づいた。なんか太もも部分に重さを感じることを。 見てみると太ももに骸君の頭があった。あたしはボンッと一気に顔が熱くなった。や、やばい!悔しいくらい寝顔カワイイ!!


あたしは鼻血が出そうになった鼻を押さえた。
もちろんガッツで止めましたけど((ワラ












(そのあと、骸を起こすか起こさないかで1時間ほど迷いましたとさ)