な、なんて事だ。部屋にある時計を見たら9時を回っていた。ちゃんとアラーム設定したはずなのに。携帯を見てみたら画面に明かりが付いていなかった。要するにバッテリー切れだ。はぁ、どうしよう。どうせ今から行っても遅刻だもんね。あたしはまた、はぁ、と深くため息をついた。



最近めったに親が帰ってこなくたった。毎月お金を机の上に置いておくだけ。たっく、子供より男って親だからね。…ぐぅぅー。


「……お腹すいたなぁ」


どうせ遅刻だからゆっくり家でご飯でも食べることにした。たしか冷蔵庫になんかあったよね。


…ガシャ


「………」


バタンッ

「さ、さぁー、コンビに行くぞー!」


冷蔵庫の中にはあたしが昨日失敗して作ったカレーが見るも無残な姿になっていた。食べ物粗末にしてごめんなさいっ!



コンビニは黒曜中の近くにあるのでとりあえず支度をすませてコンビニに向かった。コンビニ入って、カゴとって、おにぎりをカゴに入れる。ここまではよかったのよ。で、会計に向かう前に財布を除いてみたらなんと!!


「(所持金50円!?!?)」


50円玉がポツリと財布の中にあった。どうりで財布が軽かったわけよ。って冷静になってる場合じゃねぇ!今日は何日?!20日だから。。。え〜っと、後10日どう過ごせばいいんだよ!


もう、いやだ((泣 今日の自分に泣けてきたよ。


あ!!いいこと思いついた!そうよ、お金をカツア…じゃなかった借りればいいんだわ((妖笑 あたし天才〜



「いらっしゃいませー」


おっと、噂をすればカモ…じゃなくてお客が来たじゃん。あたしは隠れてどんなお客が来たか確認した。そしたら、なんと黒曜生ではありませんか!神様キリスト様仏様ありがとう!さぁ、ここからは当たって砕けろよ!(砕けてどうする… By:管理人)


「すみませーん。ちょっとお願いがあるんですけど、いいですか?」


あたしは、思いっきりブリッ子声+ブリッ子笑顔で黒曜生に話しかけた。ん??この後姿なんか見覚え「ん?じゃな「グェ」クフフ、逃げなくてもいいじゃありませんか」


このお客は世界いや。宇宙で一番変態でしかもパイナッポーで変な笑い方をするとにかく変態六道骸だった。


「あの、はなしてくれません?このクソパイナッポー((怒」
「おや、いつの間にそんなに口が悪くなったんですか?しかたありませんね。今日もしつ「結構です」」
「クフフ。照れ「てません!」」
「「………」」


あたしは骸を思いっきり睨んだ。睨んでるといっても一方的にあたしが睨んでるだけ。反対に骸は楽しんで笑ってる。あぁ”−電波で人を殺せるならあたしは今ここで電波を使って目の前にいる変態を殺せるのにー!!


に僕は殺せませんよ。ましてはで、電波で「あ”ぁー!!あたしの心をよむんじゃねぇ!!」」


今度はお腹を押さえながらクハハハハハ!と大笑いしはじめた。


「もう、いい!あたしを笑った罰として…」
「罰として??」
「お金貸して」
「………」
「お金、骸いっぱいあるんでしょ?」
「ある事はありますが、罰ってそれですか?」
「うん♪実はさぁー今月わけあって50円玉一枚で来月まで暮さなくちゃいけなくなってさー。だからお金貸してくれる?来月になったら返すから」
「良いですよ。返すときは体で払っ「蹴り飛ばしますよ((怒」冗談です。僕のおごりがおごってあげます」
「あ、マジですか?ありがとうございます。助かります」

あたしは軽くお礼を言った。

「クフフ。、君は本当に可愛いです」
「はいはい、その台詞は聞き飽きました。さっさとこれ持ってレジ行って学校行きましょ」


あたしは骸の背中を押してレジの前に立たせた。あたしはその時ずっと下を向いていた。だって、やっぱ真顔で可愛いとか何度も言われてきたけどやっぱ聞き慣れる事なんであたしにはできないよ。その証拠にあたしの頬はきっと、林檎の様に赤いはずだから。






寝坊助 林檎 ちゃん






(赤くなってるも可愛いですよ)(なっ!見てたの!!)