ザザザー・・・・



「あ”ぁぁー!雨嫌ーい!!!しかも今日学校だよー!!」


キレイに片付いてる部屋、というより必用な物しか置いてない部屋でついさっき起きたのでまだパジャマ姿でベッドの上で両手両足をバタバタさせ、まるで駄駄を捏ねてる。部屋には誰もいないけど。ってか我が家は部屋一にリビング一つでものすごく安い家賃のベリーベリーリトルなマイホームなのだ。



「さ、行きたくないけど行きますか」


髪型をとりあえずセットし鞄を背負って玄関のドアを開け・・・



ー!!!」
「グェッ!!」


ドアを開けようとドアノブに手を掛けたとたんドアがマッハ速度で鉄のドアが私の顔に直撃した。あれ?何か額から赤いものが流れてるよ。



「あ、ここに居たの?気づかなかったよ」
「死ね。お前死んで償え」
「え、照れ隠し?そんな赤くなっちゃって」
「血だよ血!!赤は赤でも血じゃボケ!おいシャルナーク。お前表に出な、いっぺん六道輪廻でも廻らせないと気がすまねぇ!」
「あははははは!!」


金髪青少年はお腹を抱えて座り込んで笑い出した。し、失礼だ。マジで六道輪廻廻らしてやる。廻らせ方知らんけどな!



「で、今日は何の用?また家に泊まらせてとかだったら今度は絶対宿泊料取るわよ」
「こんなちっっっっちゃ「黙れ、オタコン。家に文句あんなら来るな。てか私の前に現れるな。ってかこの町、いやこの国に現れるな」」
「じゃ、今日からお世話になります」
「待てぇぇぇ!ね、話聞いてた?聞いてた?ってか、翻訳できる人連れてこようか?!」
「しょうがないから、朝昼晩料理作ってあげるから。ね、いいでしょ?」
「え!ご飯!?どうしよ・・・ってダメよ!誘惑に負けちゃダメ!あぁ、でも。シャルナークのご飯ってすっごくおいしいんだよなぁ・・・うーん」
「じゃ、決定ね♪」
「勝手に決定すんなー!!!」


途中からギャグをしているようなノリで事を進めてしまった。ずっと玄関でギャグやってたら近所迷惑なのであいつの思い道理になるのは嫌だったけど家に入れてやった。家に入ったついでに私はさっきおでこの傷に絆創膏を張るため救急箱を探す事にした。



「ね、に問題」


あのオタコン改めシャルナークはいつの間にか部屋の小さな机でお茶を啜っていた。ちょっと、いつの間にお茶入れてくつろいでんだよおい。



「では、今何時でしょう」
「へ、今・・・」


シャルナークは部屋にある唯一の時計に指を刺してニコニコしながらこっちを見てくる。私は指差した時計を見た。



「うそ!!ちょ、もう9時じゃん!てか確信犯か!学校始まってるよ!!ちょ、シャル!!鍵ここにおいて置くからね!じゃ、学校行って「ちょっと待って」え?」


グイッ



シャルナークに腕を引っ張られ、おでこに暖かい感触が。


「いってらっしゃい。
「い、イヤぁぁぁぁッッ!!!!この変態ぃぃぃ!!」


部屋から思いっきり飛び出した。何?デコチューだよね!私デコチューされたよ!あはは。私足に羽が生えてるのね!私こんなに早く走れるんだね!お、落ち着け。落ち着くんだよ。家を飛び出したから傘忘れてるぞ。あぁ、もう最悪だ。とりあえずは熱い頬を雨で冷やすか。



洗い流して


(ついでにさっきのデコチューも私の記憶から洗い流してくれっ!)




080907