「もし明日私がいなくなるとしたらツナはどうする?」

「ん、何?」


明日から始まる期末テストの為今日はの部屋で勉強をしていと、下を目線を向け勉強をしながら言ったの言葉に、空耳と思いながら教科書に向けていた目線をからに移した。


「だから、明日私がいなくなったらどうするって聞いたの」


はまたさっきと同じ言葉を教科書から目線を外さず淡々と言った。


「いきなりどうしたの。何かあったの?」

「なんでもないよ。ただ、もしも私が明日いなくなったらツナはどうするのかと思っただけ」


スラスラスラ・・・


部屋にシャーペンの音が響く。さっきまでは音に気づかなかったのに小さな音でも大きな音に感じる。いつも元気だけが取柄のが冷たい態度に少々カチンッと来た。


「じゃあさ、 」


ツナは左手の肘を机に突けて頬杖をしをまっすぐ見つめニヒルな笑みを浮かべ、


「俺が明日いなくなったらはどうするの?」


ピタッ


シャーペンの音が止まり、勢いよく吃驚した顔上げツナを見て『しまった』という表情をしまた下を向いた。思った通りのの表情に満面の笑みを浮かべ、バックには真っ黒なオーラ付きでの次のアクションはどう来るかと考えていた。


「・・・・・・やっぱずるい」


真っ黒オーラを一方的に出していたが、下を向いていたがそれを壊す様に口を開いた。


「ん?」

「ツナばっかずるい、ずるいよ!いつもいつも自分の気持ちは言わないくせに、私の気持ちには気づくしからかうし」


はすぐにでも目から大粒の涙が零れそうなのを唇を噛んで我慢して言った。さすがにこれは想像していなかったため、吃驚して自分の表情を崩した。でも、には失礼だがすごくホッとしてる自分が居た。


「しかも最近忙しいって言って全然会ってくれないし、今日遊びに誘ってくれたと思ったら明日のテスト勉強で一言もしゃべってくれないし、もう私のことなんてどうで「バカ」んっ!!」


がまだしゃべり終えていたい唇を自分の唇で塞いだ。突然の出来事で、目は開いたままで顔はみるみる林檎色に染まっていく。


「頭いいくせにほんとバカ。ってかアホ牛よりアホ」

「なっ!」

「好きだよ」

「?!う、うそだ。だって、」

「うそならキスしない」


すでに頬には涙の筋が出来ていて、ゆっくりとポツポツと床に吸い込まれていたの瞳はちゃんとツナを捉えていて、ツナのいつもとは違う少し不安な瞳にはを捉えていた。


「俺だって・・・。俺だってもうには呆れられてると思ってた。だから避けて、嫌われようとして。でも、無理みたい。俺にはしか見れないよ。だからもうさっきみたいな事言わないで」

「・・・うん。ごめ「ごめんは聞きたくない」」


そう言って、にこっと笑った。


「へ・ん・じ。聞かせて?」

「もし明日ツナが居なくなったらどこまでも追っかけてやるから」


そう言っての久々の笑顔を見た。


「うん。俺も絶対逃がさないから」




もし明日、いなくなったら





(ツナごめん・・・安心したら涙が止まらんよ)
(泣きたい時に泣いときな、俺はめずらしいが見れて楽しいから)
(ドS・・・)


09.11.26